inZOI、子キャラクターへの危害を許したバグを修正

inZOIの開発チームは、プレイヤーが子供キャラクターを轢けるようにしていた不具合を修正し、最新パッチで対応しました。この物議を醸した発見と、ゲーム監督によるこのタイトルのリアルなアプローチに関する見解について詳しくご紹介します。

早期アクセスアップデートで問題のinZOIグリッチを修正

開発チーム、内部コンテンツ審査の強化を約束

inZOIの早期アクセス期間が進行する中、プレイヤーは車両で子供を轢くことができるという問題のあるグリッチを発見しました。3月28日にゲームのサブレディットに投稿された「「KraftonはinZOIで子供を轢けることに気づいていないと思う」というタイトルの投稿では、プレイヤーが車で子供を跳ね飛ばし、キャラクターを遥か遠くまで吹き飛ばす映像が共有されました。強い衝撃により子供キャラクターは激しくラグドールし、最終的に死亡する結果となりました。

開発チームは以前、オンライン展示会でZoi（プレイヤーキャラクター）が車両事故を含む様々な方法で死亡し得ると確認していましたが、これが子供キャラクターを含むことについては明言していませんでした。3月28日、Kraftonの広報担当者はEurogamerへの声明で、これは意図しない不具合であり、修正が適用されたことを明らかにしました。

声明では、「これらの描写は不適切であり、inZOIの意図されたデザインや価値観と一致しません。我々はこの問題の重大性を認識しており、今後同様の事例が発生しないよう内部審査手続きを強化しています」と説明されています。この不具合の修正は、ゲームのESRBレーティング「T（Teen、13歳以上対象）」に沿うものです。このような機能を残した場合、より厳しい年齢区分に分類される可能性があったためです。

inZOI監督、ユーモアと超リアリズムの融合における課題を指摘

inZOIは現在Steamで「非常に好評」の評価を得ており、多くのレビューがその印象的なディテールとビジュアルクオリティを特長として挙げています。しかし、ゲーム監督のHyungjun ‘Kjun’ Kimは、3月31日にPCGamesNとのインタビューで、超リアリスティックな美術方向性には一定の制限があると述べました。

Kjunは「これは開発期間中に頻繁に議題にあがったテーマでした。これほど生々しいグラフィックでは、どこまでリアリズムを追求すべきかという議論がしばしば交わされました。ユーモアあふれるまたは気まぐれな要素を含めたい場合もありましたが、それらは作品の重厚なビジュアルスタイルと衝突することがあり、時には残念に感じることもありました」と共有しました。

KjunはThe Sims 4への称賛を表明し、その遊び心のあるトーンがライフシミュレーションジャンルにおける定義的な特性であることを認めています。inZOIのリアリスティックな美観を考慮すると、チームは同じ種類の気軽な楽しさを取り入れることに課題を感じていました。それでもKjunは、このビジュアルアプローチには明確な利点があると信じています。彼は「没入感のあるこのレベルのグラフィックスがプレイヤーに深く響くことを確信しています。開発を通して、この世界に命を吹き込むことに誇りと興奮の両方を感じてきました」と付け加えました。

inZOIがグラフィックの精密度でThe Sims 4を凌駕していることに疑問の余地はありませんが、開発チームはライフシミュレーション分野における強力な競合として確立するため、ゲームのアイデンティティを磨き続けています。inZOIの早期アクセスローンチに関する当メディアのインプレッションの詳細については、以下の関連記事をご覧ください。