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日本人研究者が視力向上VRゲームを開発

著者:Kristen アップデート:Sep 16,2025

スマートフォン、ゲーム機、パソコンが普及した現代社会では、長時間のスクリーン使用が日常化しています。ゲームを長時間プレイしたり、SNSをスクロールし続けたりすると、目に負担がかかることは多くの人が経験しているでしょう。特に、目の水晶体を調節する毛様体筋が酷使されることで、近視が進行する可能性があります。意外にも、その解決策が「もっとゲームをすること」かもしれないという研究が発表されました。

日本の関西学院大学の研究チームは、視力を向上させることを目的としたVRゲームを開発しました。さらなる研究が必要ですが、このゲームは近視の改善に効果が期待されています。

初期研究では、このVRゲームがプレイヤーの視力向上に寄与する可能性が示されています

このシンプルなターゲットシューティングゲームは、Meta Quest 2向けにUnityで開発されました。3つのレーンそれぞれにポール上の円形ターゲットが配置されており、プレイヤーはコントローラーのトリガーを押すと仮想レーザービームが発射され、特定のレーンとターゲットが強調表示される"照準"モードに入ります。ターゲットを撃つためには、コントローラースティックを、ターゲット中央にある小さなランドルト環(日本の視力検査で使われる、切れ目の入った黒い輪)が示す方向に動かさなければなりません。

このゲームは、異なる距離にあるターゲット間で焦点を切り替え、ランドルト環の切れ目の位置を特定することに集中する必要があるため、目の筋肉を鍛える効果があります。ゲーム終了後、プレイヤーにはアーケードゲーム風の結果画面が表示され、命中数、ミス数、コンボ数、そして新記録の有無が示されます。これにより、参加者間で競争心がかき立てられました。

6週間にわたる研究期間中、全ての参加者に視力の改善が見られました。特に重度の近視を持つ参加者ほど、プレイ時間が長いほど大きな進歩が見られました。

22歳から36歳の若年成人10名を対象としたこの研究は小規模なものでしたので、近視治療としての可能性を確認するためには、より大規模な研究が必要です。日本の研究論文によると、研究チームはゲームの有効性を評価するための追加実験を計画しています。