レアなコンコード銘板、寄付後3,000ドル以上で落札される

ソニーの問題作シューティングゲーム『Concord』を記念する銘板が、Goodwillのオンラインストアでオークションに出品され、入札額が3,000ドルを超えています。 

この銘板は、「funding Freegunner, Northstar Crew」のメンバーであるチェルシー・グレースに捧げられ、2024年8月23日の「世界同時ローンチ」を記念するものです。グレースは外部委託および共同開発リーダーとしてクレジットされていますが、彼女自身が銘板を寄贈したのか、あるいは紛失後に寄贈されたのか（プレイステーションが2023年末に開発元のFirewalk Studiosを閉鎖した際に）は明らかではありません。

ソニーのFirewalk Studiosによるライブサービス型ヒーローシューティング『Concord』は、プレイステーション史上最も顕著な失敗作の一つとなりました。極めて低プレイヤー参加率のため、ソニーは発売からわずか2週間でゲームのサービスを終了しました。報告によると、販売本数は約25,000本と推定されています。当メディアのレビューでは『Concord』に7/10点を付け、「他のヒーローシューティングと比較すると革新性や深みに欠けるものの、洗練された競技性、16体の個性的なキャラクター、12の精巧に作られたマップは、長期的な成功の可能性を示していた」と指摘しています。

当然のことながら、この収集価値のある銘板は大きな注目を集めており、記事執筆時点では入札額が3,002ドルを超えています（Dexerto経由）。売却益は、2,500万人以上のキャリア開発を支援する非営利団体Goodwillに寄付されます。

Amazon Prime Videoの『Secret Level』の制作者であるティム・ミラーは、昨年11月に初めて『Concord』の終了について公に言及し、「なぜ失敗したのか本当に理解できない。チームは非常に才能があり、最善を尽くした。胸が張り裂ける思いだ」と述べました。

この失敗はソニーに財政的に壊滅的な打撃を与えました。『Concord』の初期開発予算は2億ドルに達したと報じられていますが、関係者によれば、これには完全な制作費、IP権の取得、Firewalk Studiosの買収費用は含まれていません。親会社のProbablyMonstersは2021年に2億ドルの資金調達を確実にしていました。